2021.10.31 03:00タイ政府、外国人旅行者受け入れ再開と観光復興政策【USPジャパンの視点】要約① タイ国政府観光庁は、2021年11月から低リスク国・地域からの外国人観光客の受け入れを再開するにあたり、2022年度のタイ誘客インバウンド政策を明らかにした。② 外国人旅行者受け入れ再開に向けて、「BLUE (Business and Leisure Ultimate Experience) Zone 」と名付けた観光復興政策を2022年にかけて推進していく。解説★ タイは世界でも有数の観光大国として知られており、2019年の国際観光客数は約3,979万人、国際観光収入は約64,965百万米ドルを記録、これはいずれも日本を上回る数字である。また、2018年の観光収入は名目GDPの12.49%を占めてお...
2021.10.28 03:00実は豊かな日本のリソース 「サスティナブルツーリズム」を考える【USPジャパンの視点】要約① 今後重要となる『持続可能な観光』は、「広い意味で環境に負荷をかけない観光」を指している。② 訪日再開後のキーツーリストである「富裕層」の多くは欧米豪からだとされており、その中で特に注目したいのはサスティナブルな旅行をし好する「グリーントラベラー」である。③ 「グリーントラベラー」を取り込むことは、訪日客の東アジア偏重、短期滞在、消費単価の低さを改善させるきっかけになる可能性を秘めている。解説★ 世界的なトレンドとなっている「サスティナブルツーリズム」は、ツーリスト、特に富裕層ツーリストの旅行先選定の「必要不可欠」な要素となりつつある。 いまは同視点で日本が進んでいるかというとNOだが、このような新しい潮流をつかむことはそ...
2021.10.27 03:00訪日再開に手ぐすね、京成電車のロングシートにスーツケース置き場【USPジャパンの視点】要約① 2019年にデビューした京成電鉄3100形電車(成田スカイアクセス線に投入)はロングシートの通勤型車両で、インバウンド需要を意識したスーツケース置き場が設置されて話題になった。② 車体にも日本らしい富士山や沿線各所のイメージイラストが描かれており、訪日再開後は外国人ゲストの注目を集めるかもしれない。解説★ コロナ直前にインバウンド対応を強化した企業も少なくないと思われる。訪日がストップした約2年間を考えると、その心中を察するに余りあることだ。 しかしながら訪日が再開される時期が近づくにつれて、それが無駄ではなかったという思が徐々に浮上してきているのではないだろうか。本記事の京成電車の例はその一つだが、その方向性...
2021.10.26 03:00アフターコロナ 富裕層観光に取り組むべき理由【USPジャパンの視点】要約① デービッド・アトキンソン氏を講師に迎え、アフターコロナの観光戦略として、「富裕層観光に取り組むべき理由」について講演が行われた。② 同氏は、「より質の高いサービスの提供が必要だ」と語り、これにより長期滞在を促し、観光消費額の増加を狙う目的を説明した。解説★ 国際観光回復後に最も早くアクティブな動きを見せるのは、万国共通で富裕者層だと言われている。より早く観光収入を得るという目的で富裕者層対策を、と考えがちだが、良質の旅行者を獲得するということは他にも多くのかつロングテールの恩恵を生むように思える。 富裕者層のタビアトの影響力によってエリアや施設の評判が上昇すること、丁寧に造成した独自のおもてなしが世に知れ渡るこ...
2021.10.25 00:14グローバルレポート|タイは旅行業界の復活のため国境再開規即を発表ロイター 2021年10月22日 タイは旅行業界の復活を支援するための政策として、10月22日に45か国を対象に検疫無しで旅行者を受け入れると発表した。タイはアジア太平洋地域で旅行先として最も有名な国の一つであるが、過去18ヶ月間にわたり厳しい入国制限を設けており、旅行業界からはあまりに厳しすぎると非難を受けていた。COVID19はタイに対して旅行関連の従事者約3百万人、収入ではUSD500億の犠牲を強いてきた。7月からはパイロットプロジェクトとしてプーケッ島、サムイ島を開放してきた。首都バンコク、他パタヤ、ホアヒン、クラビ、チェンマイなどの人気観光地はワクチン接種済みの45か国からの旅行者に対して11月1日より開放される。また旅行者は到着前後COVI...
2021.10.23 03:00アジア地域の消費者行動に変化を与える5つのキーワード【USPジャパンの視点】要約① 市場調査会社大手のユーロモニターが、企業が自社のブランド資産価値の構築や将来にわたる力強い回復力に繋げるために重視すべき戦略について考察。② そのテーマは、「デジタルライフ」、「ウェルネスを考え直す」、「サステナブルな生活」、「暮らしをより便利に」、「体験を求めて」の5つ。解説★ 新型コロナウイルス感染症によって多くの人々の生活は大きく変わったが、この変化は必ずしもネガティブな要素だけではない。日本でトップダウン的に大声で叫ばれていた「仕事改革」も働き方の部分(在宅ワーカーやノマドワーカーの急増など)で急激に進み、他国に比べて劇的に遅れていたDXも一気に関心が高まった。 そんな中で、本調査ではafterコロナに...
2021.10.22 03:00横浜と渋谷が「観光連携協定」を締結、2エリアで大きな魅力を創出【USPジャパンの視点】要約① 10月20日、横浜観光コンベンション・ビューロー、渋谷区観光協会、渋谷MICE協会が、イベントやプロモーション等で相互協力し、集客強化と交流促進を目的に連携協定を締結した。② 観光地としても魅力的な両エリアをさらに活性化させるために、横浜と渋谷が日本における観光の一大拠点であるというブランドを打ち出し、国内外に強く発信することを目的とする。解説★ 日本人はもとより、訪日ゲストにとっても魅力的な街である両者の提携は興味深く、今後どのような連携を行い、いかに一つのエリアとして発信していけるのか注視していきたい。 訪日ゲストに対する誘客の考え方として、「できるだけエリア連携を行い“面”で魅力を発信する」ということは常套的な発想...
2021.10.21 03:00訪日外客数 9月 17,700人、国際的な移動の制約続く【USPジャパンの視点】要約① 2021年9月の訪⽇外客数は17,700人であった。これは2019年同月比99.2%減に相当する。なお、観光目的の⼊国は引き続き認められていない。② ⼀方、欧米市場を中心に⼀部の国においては⼊国後の⾏動制限が緩和され、⽇本においても10月以降⼀部の国・地域からの⼊国後の待機期間の短縮などの動きも⾒られており、感染状況の変化とともに各国の出⼊国規制や市場動向を引き続き注視していく必要がある。解説★ 今まさに渡航制限からの出口に向かって少しずつ歩を進めているさなかであり、今後のニュースは特に注視する必要がある。日本ではGoToトラベルによる国内観光拡大が感染者数に反映されないようであれば、第一...
2021.10.19 03:00中国若者の間で人気となっているキャンプ その理由は?【USPジャパンの視点】要約① 国慶節に合わせて7連休となった1日から7日、江蘇省南京市ではキャンプ場が大混雑となった。馬蜂窩の7連休前の統計では、「キャンプ」の検索回数は、「ドライブ」に次ぐ2位であった。② 人気がある形態は「プチ贅沢キャンプ」と呼ばれ、キャンプ場がテントや食事、シャワーなどを用意してくれるのがその最大の特徴。キャンプ客は着替えなどを詰めたバッグ一つでキャンプ場に行くことができると同時に、ホテル並みのサービスやアウトドアを楽しむことができる。③ 若者に人気になっている理由として、「自然に触れることのできるキャンプを通じて、プレッシャーがない状態で自然な交流をして、高い質の社交関係を築くことができるから」と指摘する。解説★ 日...
2021.10.18 04:55グローバルレポート|国境の再開は東南アジアの観光を復活させられるか? オックスフォードビジネスグループ 2021年10月14日18ヶ月間の制限の後、東南アジアの多くの国は旅行業界の回復をねらって国境を再開している。9月下旬、タイは主要観光地を優先にして再開のフェーズ4計画を発表。11月1日以降リスクの低い国10カ国(中国、ドイツ、シンガポール、英国、米国など)からのワクチン接種済み旅行者に対しては検疫を設けない。また同国の様々な地域で10月から1月にかけて観光を目的に地域を開放する。これは同国が7月に「sandbox」旅行スキームを紹介したのが発端となっている。これは旅行前、そして到着後すぐに検査が陰性であれば、プーケットに向かうワクチン接種済みの観光客は検疫が必要ないというもの。同様のアプローチで、ベトナム...
2021.10.15 03:00中国に異変、全国各地に「小鎌倉」「小奈良」などが“ひしめく”状態に【USPジャパンの視点】要約① 最近の中国では「小鎌倉」や「小奈良」など、日本を含む国外の地名を冠した観光地が大量に増加した。② 鎌倉は1990年代中盤に一世を風靡した日本のアニメ『SLUM DUNK(スラムダンク)』の舞台で、海、信号、踏み切り、路面電車、青い空と白い雲など、若者は「文芸的要素」に魅力を感じている。解説★ この動きは、感染症の問題で海外旅行が長期にわたりできなくなり、多くの人が「穴場代替地」を探し出したものと考えられる。その観光スポットは「小」の文字に国外の観光地の地名を加えることで、インターネットのアクセスを大量に誘導して注目を集めることになったようだ。ちなみに中国では多くの法人または個人が、「小鎌倉」を含む言葉を商標登録する動きも...
2021.10.13 03:00京都の東南部に「チームラボ」施設、訪日再開後の人流分散に期待【USPジャパンの視点】要約① 京都市は「京都駅」東南部の南区・東九条地区にある市有地の活用に関し、世界的なクリエーター集団「チームラボ」と複合文化施設の整備に向けた協定を締結。(施設は2024年度に完成予定)② コロナ禍の影響により更地や未利用地が散見されるようになっているが、再開発が進み新たな施設がお披露目されれば「京都駅」東南部に再び活気がもたらされることが予想される。解説★ 先日記事にした「世界で最も魅力的な大都市トップ10」において京都が第3位に選出されたことを見ても、コロナ前の京都人気に陰りは感じられない。おそらく訪日が再開されれば、訪日ゲストはこぞって京都に向かうだろう。 一方で、京都におけるオーバーツーリズムの弊害は2019年にピークを...