【USPジャパンの視点】
要約
① 京都市は「京都駅」東南部の南区・東九条地区にある市有地の活用に関し、世界的なクリエーター集団「チームラボ」と複合文化施設の整備に向けた協定を締結。(施設は2024年度に完成予定)
② コロナ禍の影響により更地や未利用地が散見されるようになっているが、再開発が進み新たな施設がお披露目されれば「京都駅」東南部に再び活気がもたらされることが予想される。
解説
★ 先日記事にした「世界で最も魅力的な大都市トップ10」において京都が第3位に選出されたことを見ても、コロナ前の京都人気に陰りは感じられない。おそらく訪日が再開されれば、訪日ゲストはこぞって京都に向かうだろう。
一方で、京都におけるオーバーツーリズムの弊害は2019年にピークを迎えていた。渋滞やゴミ、景観の毀損など、その原因は特定のエリアや施設に観光客が集中したことによるものだが、経済効果を考えると、「京都に来ないで!」というわけにもいかない。
そんな中で、人気を集めそうな施設が近隣他エリアにできることは朗報だろう。京都内の回遊場所が増加し、特定の人流パターンのみでなくなることはオーバーツーリズムの多少の解決につながる可能性がある。
【記事の概要】
「京都駅」東南部の東九条地区で「チームラボ」のプロジェクトが進行
2021年6月、京都市は「京都駅」東南部の南区・東九条地区にある市有地の活用に関し、世界的なクリエーター集団「チームラボ」を代表とする有限責任事業組合と、ミュージアムを含む複合文化施設の整備に向けた協定を締結した。施設は2024年度に完成する予定という。
京都市は2023年度、京都市立芸術大の下京区崇仁地域への移転計画に合わせ、近隣にある東九条地区の市有地を活用する事業者を昨年度に公募しており、「チームラボ」を選出していた。
計画地の東九条地区は、「京都駅」南口から東方向に歩くこと10分弱。「河原町八条」の交差点を東南側に進むと、東九条地区がある。
東九条はかつて在日コリアンが集まる居住区で、2005年に公開された日本映画「パッチギ!」の舞台としても知られるエリアだ。
近年はインバウンドの影響で、訪日外国人観光客を中心に活気を見せていた印象。京都駅から近いという立地の特性が生かされ、ホテルやゲストハウスといった宿泊施設が一気に増え、駅近ながら割安だった地価も上昇したが、2020年からのコロナ禍の影響により一時の活気は落ち着き、現在は更地や未利用地が散見されるようになっている。
「アートなまち」として大いに期待される東九条地区
本プロジェクトでは、「チームラボ」のアートミュージアム、学生や地域住民の方々が利用できる市民ギャラリー、カフェ、アートギャラリーなどを計画。京都市が京都駅東南部エリアにおいて目指す、文化芸術や若者を基軸としたまちづくりの推進を目的とする。
計画地の2区画のうち、南側の約5,100㎡にチームラボの作品を展示するミュージアムや、巨大なアートの中で楽しめるカフェも併設予定。
北側の約1,500㎡には、世界的な現代アート団体「スーパーブルー」の展示施設をはじめ、京都の学生や地域住民が利用できるアートギャラリーや市民ギャラリーを整備していくという。
アートなまちへと印象を変えつつある東九条エリア。再開発が進み、新たな施設がお披露目されれば、また違った顔をのぞかせてくれるはずだ。
訪日観光客が再び京都に戻り、京都市立芸大の新キャンパスが2023年度に完成すれば、「京都駅」東南部に再び活気がもたらされることだろう。
【引用元】
https://www.kenbiya.com/ar/ns/region/kansai/5072.html
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