【USPジャパンの視点】
要約
① 米国の大手旅行雑誌「コンデ・ナスト・トラベラー」が10月5日に発表した「世界で最も魅力的な大都市トップ10」において、東京が第1位,、大阪が第2位、京都が第3位に選出された。
② 同誌の「世界で最も魅力的な国トップ10」においても、日本が3位にランクインした。
解説
★ 高所得者層を持つ「コンデ・ナスト・トラベラー」誌において日本の三都市が上位独占したことはとても喜ばしいことであり、今後再開されるインバウンドに光明が射すニュースである。
今回のランキングが有意義と思われるいくつかの理由を挙げてみたい。
① 実旅行が行われていない時期であること …今回はコロナ禍で国際観光が途絶えている中での読者投票であり、旅行に飢えている方たちの欲求から起きた「日本に行きたい!」という素直な声である
② 米誌のランキングであること …日本にとっては「アジアンヘイト(アジア系住民に対する差別)」が与えるインバウンドへの影響の不安を一掃する内容であり、また世界中のツーリストに対しては「米国誌の発表」というニュースのインパクトはとても大きい
③ 投票者に高所得者層が多いと思われること …「アジアンヘイト」が高所得者層に及んでいないことがわかると同時に、同層は国際観光再開時の初動で旅行するといわれており日本の「welcome back(おかえりなさい)」キャンペーンのスタートダッシュに期待が持てる
※今回のランキングは、「コロナ対応が成功している」というイメージ評価の側面があると考えられる。したがって、国際人流が再開されてから評価がダウンしないように、今まで以上に高い水準の外国人受入れ体制(安心・安全・防疫など)を整えておきたいところだ。
【記事の概要】
米国の大手旅行雑誌「コンデ・ナスト・トラベラー」が10月5日に発表した読者投票ランキング「リーダーズ・チョイス・アワード」の「世界で最も魅力的な大都市トップ10」において、東京が第1位(昨年6位)、次いで大阪が第2位(昨年ランク圏外)、京都が第3位(昨年1位)に選出されました。同一国からトップ3が選ばれるケースはまれで、日本の3都市が同時にトップ3へのランク入りを果たすのはこれが初めてです。また、国別ランキングでも日本が3位にランクインしました。
日本政府観光局(JNTO)清野智理事長のコメント
「2019年の米国からの訪日旅行者数は前年比12.9%増の172.4万人と過去最高を記録しました。新型コロナウイルス感染症の影響で旅行自粛を余儀なくされた米国旅行業界においては国内需要が戻りつつあり、訪日機会を待ち望む声も増えています。また、東京オリンピック・パラリンピック競技大会の会期中には多くのメディアで日本が取り上げられるなど、米国における日本の注目度はますます高まっています。JNTOではこうした好機を生かしながら、往来再開に向けて引き続き訪日観光の魅力の発信・提供に積極的に取り組んでいきます。」
2021年版アワードで東京が首位、日本が第3位に輝いた背景
東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催実績に加え、世界遺産に登録されることが決まった「北海道・北東北の縄文遺跡群」の文化遺産と、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」の自然遺産などにより、旅行目的地としての日本の多様な魅力が広く認識されたことによるものと考えています。
Condé Nast Traveler Readers' Choice Awards 2021
The Best Cities in the World Top 20 Countries in the World
(Best Big Cities 部門) (上位 10 位)
1 位:東京(日本) 1 位:ポルトガル
2 位:大阪(日本) 2 位:ニュージーランド
3 位:京都(日本) 3 位:日本
4 位:シンガポール(シンガポール) 4 位:モロッコ
5 位:イスタンブール(トルコ) 5 位:スリランカ
6 位:メリダ(メキシコ) 6 位:イタリア
7 位:マラケシュ(モロッコ) 7 位:アイスランド
8 位:ポルト(ポルトガル) 8 位:ギリシャ
9 位:バンコク(タイ) 9 位:クロアチア
10 位:ソウル(韓国) 10 位:トルコ
※「Condé Nast Traveler(コンデ・ナスト・トラベラー)」誌とは
高所得者層を中心とした読者を持つ米国大手旅行雑誌の一つ。高品質の旅行、ホテル、レストラン、買い物などに関する最新情報を掲載し、読者数は米国版で約 300 万人、英国版で約 14 万人にのぼる。
※「Readers’ Choice Awards」とは
「Condé Nast Traveler」誌が 1988 年から実施している読者投票によるランキングであり、今回取り上げた「世界で最も魅力的な都市のランキング」の他にも、ホテルやクルーズなどテーマに合わせて様々なランキングが存在する。
【引用元】
https://www.jnto.go.jp/jpn/news/press_releases/20211006.pdf
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