SDGsやサステナブル、「知っているけれど行動はしていない」

持続可能性・SDGs

【USPジャパンの視点】

要約

① 調査によると、2年前と比べて「SDGs」「サステイナブル」を知っている人の割合は2〜3倍に増えた一方、実際に行動している人の割合は横ばいをキープしている。

② 認知度が高まったにもかかわらず行動に移せない人が多い理由の1つは経済的な理由のようで、「エシカルなモノなら多少高くても買うか?」という質問に対しては、「少しでも高いなら買わない」との回答が50%以上を占めた。

解説

日本では正しく伝わっていない「サステナブルな取組みと経済的負担の相関性」

 もう20年も前の展示会でのことだが、ペットボトル再生繊維によるバスマットに興味を持った同僚が価格を見た後にこう言った。

 「再生繊維なのにこんなに高いのか!」

 おそらく日本人のどこかにこの感覚があるのではないか。

 ここを払しょくしないと日本におけるエシカル消費の広がりは期待できないことは言うまでもなく、官民問わず今後の啓もうに注力してほしいところだ。

 


【記事の概要】

 「SDGs」「サステイナブル」という言葉を知らない人はいないだろう。では、"実際に行動を起こしている人"はどれくらいいるだろう——?

 じつは、「SDGs」「サステイナブル」などの言葉自体の認知度は高まっているけれど、行動には結びついていないようだ。

 株式会社FUMIKODAが行った調査によると、2年前と比べて「SDGs」「サステイナブル」を知っている人の割合は2〜3倍に増えた一方、実際に行動している人の割合は横ばいをキープしている。

 なぜ認知度が高まったにもかかわらず行動に移せない人が多いのか——。

 その答えの1つに、経済的な理由があると言える。

 たとえば、「エシカルなモノなら多少高くても買うか?」という質問に対しては、「少しでも高いなら買わない」との回答が50%以上を占めた。

 「SDGsに取り組むにあたって日本が抱えている課題は何か?」については、「働きがいも経済成長も大切」と答えた人が最も多い。

 また、"実際にエシカルな行動をしている人"に対する調査からも、懐事情に関する理由が見えた。

 具体的な行動で多かったのは、「有料のレジ袋をもらわない」「詰め替え用を買う」「節電する」など。どれもお金の節約につながる行動だ——。

 ただ、「SDGsにおける日本の課題」の調査結果を改めて見ると、「海の豊かさを守る」「ジェンダー平等を目指す」などを意識している人は前回よりも増えている。

 「SDGs」「サステイナブル」などの認知度が高まっていることと相まって、実際の行動に関心を持っている人も多い。

 エシカルな行動を起こしやすい環境が整えば、"実際に行動している"と回答する人の割合はきっと増えるはず——。



【引用元】

https://tabi-labo.com/303434/wt-ethical-action

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