世界の航空旅客数最新予測、回復前倒しも「アジアで回復に遅れ」

インバウンド

【USPジャパンの視点】

要約

① 国際航空運送協会(IATA)は世界の総旅行者数が、2019年比で2022年は83%、2023年は94%、2024年には103%とコロナ前を超える40億人となり、2025年には111%に達すると予測した。

② 一方で、アジア太平洋に限っては、2024年でも97%にとどまる見込み。最大市場である中国で緩和に向けた動きが見られないために、回復が遅れると指摘している。

解説

一難去ってまた一難…、ロシア・ウクライナ紛争がもたらす黒い影

 インバウンドの予測を収集するときに、特に島国である日本にとって外せないのはIATAの発表だ。

 今回IATAの発表では昨年末の予測と比較して、2019年比の世界の旅行者数は前倒しで回復するとの見通しを立てたが、アジア太平洋の回復予測は厳しいまま。ゼロコロナ政策を標榜する国、あるいは感染症拡大への抵抗感が強い国民性を持つ国などが多いことが影響しているようだ。

 また、ここにきて全世界を巻き込んでいるロシア・ウクライナ紛争の今後次第では、紛争地のみならず多くの地域で下振れリスクが出てくると考えられる。



【記事の概要】

 国際航空運送協会(IATA)は、最新の航空旅客数予想を明らかにした。

 それによると、世界の総旅行者数は、2019年比で2022年は83%、2023年は94%、2024年には103%とコロナ前を超える40億人となり、2025年には111%に達すると予測した。

 しかし、アジア太平洋に限っては、2024年でも97%にとどまる見込み。この予測は、オミクロン株が発生する以前の昨年11月の発表と変わっていない。

 このうち、海外旅行者については、2022年で69%、2023年で82%、2024年で92%、2025年にコロナ前を越える101%になると予測。IATAでは、欧米などでは旅行制限の緩和によって、回復の兆しが見られるものの、アジア太平洋では、最大市場である中国で緩和に向けた動きが見られないために、回復が遅れると指摘している。

 国内旅行者については、2023年には103%とコロナ前を上回り、2024年で111%、2025年には118%に改善するとしているが、昨年11月発表よりも悲観的な予想に転換。米国やロシアでは回復が著しいが、中国、カナダ、日本、オーストラリアなどの大きな国内旅行市場を持っている国で回復が遅れていると指摘している。

※IATAのレポートはこちらから閲覧できます

 


【引用元】

https://www.travelvoice.jp/20220303-150770


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