ロイター 3月24日
- シンガポールはアジアの「ウイルスと共に生きる」アプローチに合わせ、4月よりワクチン接種済み全旅行者に対し検疫要件を解除すると発表した。Lee首相は同時にマスク着用義務、大人数での集会規制も撤廃すると述べた。シンガポールは550万人の人口に対して、封じ込め政策から、新たなCOVIDノーマルへと移行した最初の国の一つだったが、続く感染拡大により新たな計画も鈍化していた。オミクロン変異種の感染拡大が多くの国で落ち着きをみせ、ワクチン接種率も上がっており、シンガポール他の国々はソーシャルディスタンスの義務も無くす方向に向かっている。シンガポールはすでに9月より32か国に対し、ワクチン接種者に対して検疫規制を緩和している。
- 日本は今週より東京他17の都道府県に対して、飲食店、他ビジネスの営業時間の規制緩和を行った。
- 韓国は今週COVID感染者が1000万人となったが、飲食店の時間制限を午後11時まで延長し、ワクチンパスの提示義務の廃止、海外旅行者でワクチン接種者に対しては検疫を廃止した。
- インドネシアは3月末より海外からの旅行者の検疫を廃止、他タイ、フィリピン、ベトナム、カンボジア、マレーシアなどもツーリズム産業の再建をめざし同様の政策をとっている。インドネシアはまた5月初旬のムスリム休暇のための旅行規制を撤廃している。
- オーストラリアは来月より海外のクルーズ船の入国規制を廃止。全てのCOVID関連の旅行規制を2年ぶりに撤廃する。
- ニュージーランドはレストラン、コーヒーショップ、他公共施設訪問時のワクチンパスの提示義務を今週より廃止。4月4日より様々な業種でワクチンの義務を撤廃し、5月よりビザなし渡航の封鎖を解除する。
- 香港は世界でも人口100万人当たりで最も死亡率が高かったが、来月より規制を緩和し、9か国からの航空規制を解除し、検疫を緩和し、学校を再開。
- シンガポールの旅行、輸送関連の株価は上がり、空港関連会社SATSは約5%、シンガポールエアラインは4%株価が上昇した。
- 中国はいまだに抵抗しており、「ダイナミックな掃討」政策に固執し、できる限り早急に撲滅しようとしている。世界基準からすると新規発生率は小さな規模であるが、国は厳格な検査を実施、ホットスポットを封鎖し、感染者は検疫施設に隔離し、ヘルスケアシステムの負担増を防ごうとしている。
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