GW国内旅行者68%増1600万人、遠方/航空など、コロナ前に回帰傾向

地域活性化・地方創生

【USPジャパンの視点】

要約

① JTBは、今年のゴールデンウィーク期間の1泊以上の国内旅行動向の見通しをまとめた。国内旅行者数は前年同期比68.4%増の1600万人、2019年比では43.4%減になる見込み。

② GW期間中に旅行に行くかどうかについては、「行く」と回答した人は調査時点で17.2%と前年から6.9ポイント増加。男女とも若い年代ほど旅行意向が高くなる傾向がみられた。

解説

2万人の事前調査では、すべての地域で域内旅行の前年比は低下し遠方への旅行が増加

 この調査では、旅行先として遠方を選する人が増えているようだ。

 たとえば、関東を旅行する人の居住地は東北、中部、中国・四国地方など地方からが増えており関東地方が減少。前年と比較すると、すべての地域で域内旅行の割合は低くなっている。したがって旅行費用も4万円以上と答えた人が最も多い。

 交通機関も自家用車が減少、航空や鉄道が増えている。

 旅行の遠方化に加え、ガソリン価格の高騰が影響していることが推測されるが、あるいはSDGs的な環境への想いも少なからず反映されているかもしれない。



【記事の概要】

 JTBは、今年のゴールデンウィーク期間(2022年4月25日~5月5日)の1泊以上の国内旅行動向の見通しをまとめた。今年は、5月2日と5月6日を休みにすると、4月29日から最長10連休となるが、国内旅行者数は前年同期比68.4%増の1600万人、2019年比では43.4%減になる見込み。また、JTBの宿泊・国内企画商品の予約状況をみると、行動制限の緩和から前年比130%(4月5日時点)となっている。

 国内旅行平均費用は同6.8%増の3万4500円(2019年同期比3.9%減)。一人当たりの旅行費用は、「1万円~2万円未満」が前年と同様に23.8%で最も多く、「2万円~3万円未満(17.8%)」、「1万円未満(14.1%)」が続いた。3万円未満の合計は55.7%と前年に比べ9.6ポイント減少している。総額は5520億円になると推計した。

 ガソリン価格の高騰など物価高によって、ゆとりの感じ方に変化が見えるなか、「今後1年間の旅行支出に対する意向」については、「これまでより旅行支出を減らしたい(37.1%)」が「これまでより旅行支出を増やしたい(15.5%)」を上回ったが、2021年調査と比較すると、「旅行支出を増やしたい」という割合は増加し、「旅行支出を減らしたい」は減少する結果となり、旅行に対する前向きな姿勢が伺われた。

 GW期間中に旅行に行くかどうかについては、「行く(「行く」と「たぶん行く」の合計)」と回答した人は調査時点で17.2%と前年から6.9ポイント増加。性年代別でみると、「行く(「行く」と「たぶん行く」の合計)」が男性29歳以下は22.1%、女性29歳以下は16.1%。60歳以上では、男性が7.9%、女性が5.5%となり、男女とも若い年代ほど旅行意向が高くなる傾向がみられた。



【引用元】

https://www.travelvoice.jp/20220408-151002?tvm


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