【USPジャパンの視点】
要約
① ショッピージャパン株式会社が、越境ECを行う経営者・役員109名を対象に「越境ECのメリット」に関する実態調査を実施した。
② 越境ECを行う経営者の9割以上が「越境ECの重要性は高まっている」と回答、さらに82.5%が「越境ECの効果」を実感していることも分かった。
③ メリットとしては「新しい市場の開拓ができる」が73.3%となったほか、「業務における時間効率が良い」や「インバウンドの穴埋めになる」があげられ、一方デメリットとしては「新たに法律の知識が必要」(45.9%)のほか、「サポート対応が難しい」(45.0%)などがあがった。
解説
取組み目的の明確化は必須 新たな事業領域?インバウンドの補填?
越境ECに取り組んでいる多くの事業者が、その効果を感じているという調査結果である。
ただし、この調査でもわかるように、「新しい市場の開拓」的な側面と「インバウンドの穴埋め」といった側面では、越境ECの効果等の意味合いが違う。
市場開拓視点で考えると「デジタル活用の輸出促進」という言葉に置き換えられ、今後も中長期的に取り組む必要性は高い。いうなれば今は黎明期だ。
一方インバウンド視点で考えると「ショッピングツーリズムの停止時期における売上補填」ということになり、今だけ効率よく売上を作ることで目的は果たせるわけだ。
参画しやすいタイミングとはいえ、越境ECが「根本治療」なのか、「応急処置」なのか、よく考える必要はありそうだ。
【記事の概要】
東南アジア・台湾で最大規模のEコマースプラットフォーム、Shopeeの日本法人であるショッピージャパン株式会社は、越境ECを行う経営者・役員109名に対し、「越境ECのメリット」に関する実態調査を実施しました。
まず、越境ECを行う経営者の9割以上が、「越境ECの重要性が高まっている」と回答しました。更に、82.5%が「越境ECの効果」を実感していることが判明しました。
具体的な効果・メリットとしては、「新しい市場の開拓ができる」が73.3%で最多の回答となった他、「リピーターの定着がしやすい」や「業務における時間効率が良い」、「インバウンドの穴埋めになる」などの意見も挙がりました。
反対に、越境ECのデメリットとしては、「新たに法律の知識が必要」(45.9%)や「サポート対応が難しい」(45.0%)、「外国語対応ができるスタッフの確保」(44.0%)などの意見が挙がりました。他にも、「ロジスティクスの停滞、コロナによる港湾閉鎖」や「不良品の交換や返品が大変」などの回答も得られました。
今回の調査では、越境ECに取り組んでいる経営者のほとんどが、越境ECの可能性や効果を実感していることが分かりました。中でも、コロナ禍でインバウンド需要が減少している中で、「新しい市場の開拓」にメリットを感じる経営者が多く、他のビジネスと比較した際に、初期費用を安くすることができる点や業務効率の良さを評価している点が明らかとなりました。越境ECは魅力が多い反面、海外へ向けた取引による「法律の知識」や「外国語対応」、「コロナの影響によるロジスティクスの停滞」などの、課題が多々あることも事実です。今後、更に越境ECが発展していくためには、初期費用を抑えつつ、翻訳や物流などの課題を解消してくれる専門サービスの活用も、一つの手段として有効だと言えるでしょう。
【引用元】
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000028.000075777.html
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