持続可能性・SDGs
【USPジャパンの視点】
要約
① 持続可能性に関する雑誌の出版やリサーチを行うコーポレート・ナイツ社は2022年1月、企業の持続可能性に関する業績のランキング『The 2022 Global 100(世界で最も持続可能な企業100社)』を発表した。
② 日本からは、積水化学工業(22位)、エーザイ(32位)、コニカミノルタ(53位)がランキングに入ったが、企業数は2019年の8社から2020年は6社、2021年には5社、2022年は3社と3年連続で減少した。
解説
日本では選出企業数が3年連続減少も、評価される積水化学工業の「5年連続選出」
SDGsの目標達成を指標として毎年発表される「Sustainable Development Report」の2021年版では、日本は165ヶ国中18位、欧州以外では1位である。しかしながら国民の意識がなかなか高まらないことが、世界的に「遅れている」イメージにつながっているのではないか。
その中で積水化学工業の5年連続は立派である。積水化学工業は、クリーンレベニュー※、環境貢献投資(設備投資や研究開発)、サステナビリティと報酬の連動、従業員の定着率などの項目で高い評価を受け、22位に選出されているとのことだ。
※環境貢献度または社会貢献度の高い製品・サービスの販売によって得た収益
【記事の概要】
持続可能性に関する雑誌の出版やリサーチを行うコーポレート・ナイツ社は2022年1月19日、企業の持続可能性に関する業績のランキング『The 2022 Global 100(世界で最も持続可能な企業100社)』を発表しました。
2022年版の1位はデンマークのヴェスタス(風力発電機メーカー)、2位も同国のクリスチャン・ハンセン(バイオサイエンス企業)、3位は米国のオートデスク(ソフトウェア開発企業)でした。
日本からは、積水化学工業(22位)、エーザイ(32位)、コニカミノルタ(53位)がランキングに入りました。企業数は2019年の8社から2020年は6社、2021年には5社、2022年は3社と3年連続で減少しましたが、3社とも前年に続いてのランクインです。
地域別では欧州が41社と1番多く、次に39社の米州、そして中国6社(うち2社は香港)を含むアジア・大洋州(20社)の順でした。
対象となったのは2020年の収益が10億ドル以上の上場企業約7,000社。エネルギー生産性、水生産性、税納付率、役員・平均社員報酬比、人種やジェンダーの多様性など、23のKPI(重要業績評価指標)を用いて評価し、上位100社をランキングしました。
今回は特に各企業が脱炭素化について有言実行しているかを重視し、総合評価の50%をクリーン収益率とクリーン投資率にあてるという重み付けがされました。また武器製造や気候変動政策の妨害など「危険な活動」をしている企業も除外されています。
【引用元】
https://www.ishes.org/happy_news/2022/hpy_id003035.html
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