「持続可能なホテル」が多い都市 カナダが上位ほぼ独占

持続可能性・SDGs

【USPジャパンの視点】

要約

① 英データ分析企業が、ホテル予約サイト「Booking.com」に掲載されているホテルのうち、「サステイナビリティ」認証を受けた施設の割合が多い都市を調べた結果、首位はカナダ西部のバンクーバーで、市内のホテルの44%が認証を受けていた。

② 特筆すべきホテルとしてフェアマウント・ウオーターフロントを紹介、同ホテルは約25万匹のミツバチを飼育。廃棄物は可能な限りリサイクルや堆肥作りに利用している。

解説

宿泊先の選択基準になる「サステナビリティ」、些少な取り組みでもまずは見える化から

 あるデータでは世界のツーリストの約6割が、旅行における宿泊先として「価格が上がっても環境に配慮した施設を選ぶ」と回答していることを示した。

 日本でもその対応に迫られているのだが、アメニティやメニューの工夫といった「出来ること」から始めるだけで良いとの指摘も多く、大事なのはその取り組みを自社サイトや館内にしっかりと表現することだと言われている。

 「知ってもらえなければ、やっていないのと同じ」ということだ。



【記事の概要】

 旅行業界では持続可能性と環境への配慮がトレンドになっており、世界各国のホテルが、利用者の二酸化炭素排出量を減らす意識的な取り組みとして、より地球にやさしい施設やアメニティーを提供している。

 英データ分析企業ユースイッチ(Uswitch)は、世界の主要都市を対象に、ホテル予約サイト「Booking.com」に掲載されているホテルのうち、同サイトによる「サステイナビリティ」認証を受けた施設の割合が多い都市を調べた。

 首位はカナダ西部のバンクーバーで、市内のホテルの44%が認証を受けていた。2位はスウェーデンの首都ストックホルムで、ホテルの認証率は40%。3~5位はいずれもカナダの都市が入った。


■1位 カナダ・バンクーバー

 バンクーバーのホテル89軒のうち44%が環境認証を取得していた。ユースイッチはその中でも特筆すべきホテルとして、フェアマウント・ウオーターフロントを紹介している。

 五つ星の高級ホテルであるフェアマウントは約25万匹のミツバチを飼育。廃棄物は可能な限りリサイクルや堆肥作りに利用している。ホテルをイベントで使用する際には、二酸化炭素の排出を実質ゼロとする選択肢が提供される。

■2位 スウェーデン・ストックホルム

 ストックホルムは、市内216軒のホテルのうち87軒が持続可能性の取り組みを認められた。

 クラリオン・ホテル・サインは持続可能性の取り組みで知られ、二酸化炭素の排出量を明記したメニューやプラスチック包装の廃止など、ささやかだが影響力の大きい方針を取っている。

■3位 カナダ・トロント

 トロントのホテルは25%近くがサステナブル認証を受けている。突出したホテルとしては、シャングリ・ラ・ホテル・トロント、フェアモント・ロイヤル・ヨーク・ホテル、ホテルXトロントがある。

■4位 カナダ・カルガリー

 カルガリーでは、環境に優しいホテルの割合が23%余りだった。認証を受けたホテルには、ル・ジェルマン・ホテル・カルガリーやカルガリー・マリオット・ホテル、ハイヤット・リージェンシー・カルガリーなどがある。

■5位 カナダ・エドモントン

 エドモントンでは22.56%のホテルがサステナブル認証を受けた。特に環境に優しい施設にはフェアモント・ホテル・マクドナルド、マトリックス・ホテル、メッテラ・ホテル・オン・ホワイトなどがある。



【引用元】

https://news.yahoo.co.jp/articles/43d96d89df6d946bd41e779b7685e45bde430ace

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